日輪寺様 遷座祭
- 白山神社

- 10月31日
- 読了時間: 3分
昨日10月30日(木)吉辰 白山神社に隣接する日輪寺様にて遷座祭を奉仕させていただきました。

「何故お寺で神事を…?」と疑問に思われる方もあるかと思いますが、これには白山神社の歴史が深く関わっております。
【日輪寺ホームページより】
天台宗 光雲山 日輪寺(にちりんじ)
当寺は万治3(1660)年、西春日井郡味鋺村の満願寺を移転し、同郡小田井村の天台宗願王寺より山号を承け光雲山日輪寺と称し、栄秀阿闍梨が寺を開きました。
当時は、願王寺の末寺でした。栄秀和尚は済民慈民の念厚く、味鋺原新田開発の大事業に尽力しました。寛文12(1672)年、第二世栄盛和尚の代に大洪水にて朝宮に漂着した地蔵菩薩の尊像を勧請し、本尊仏としました。(東春郡誌)
また、一説に犬山の入鹿池付近にありし白雲寺が廃寺となり、同寺の僧が地蔵尊を背負い当寺に寄託したとの説もあります。しかし、由来については定かでありません。
本尊は春日井市の文化財に指定されています。
文化元(1804)年、第10代真純和尚の代に現在の熊野町にある密蔵院の末寺となりました。明治前は寺領10石あり、神仏分離まで日輪寺南にある白山神社の別当を務めていました。現在も同神社の大祭には当寺祠祭の白山大権現に供物の奉納を続けてます。
白山神社は神仏習合であった江戸の頃までは、別当として天台宗のお寺である日輪寺の住職が長年管理をし、見守ってきたお社です。日輪寺あっての白山神社であり、代々の住職が白山神社を護って頂いたからこそ今の白山神社があります。
故に白山神社の神紋も白山本宮である白山比咩神社をはじめ全国の白山神社で使われている「三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこううりのはな)」ではなく、日輪寺とも関係のある尾張徳川家の「三つ葉葵」なんです。
日輪寺内の御堂には昔から白山大神様(白山大権現)の御社が祀られておりましたが、長年の老朽化からその御堂を再建することとなり、御霊を仮宮へと遷しておりました。
この度、御堂(会館)の完成に伴い、再び御堂の中の御社へと遷座する運びとなり、今回のお寺の中での遷座祭という珍しい神事となりました。
神仏の見守るなかで、まずは本堂のなかの仮殿にて遷霊の神事を行い、新しくなった御堂の中の御社へと遷座し、雅楽の奉納、玉串を納め拝礼を執り行いました。お寺の中で神職と僧侶が共に神事を行うという珍しい景色ではありましたが、厳かに遷座祭が斎行されました。
白山神社と日輪寺は今でこそ神社とお寺であり、氏子と檀家とそれぞれ違う状況の宗教ではありますが、今でもその信仰上の祭事では深く関わりがあります。氏子であり檀家でもあるという方は多くいらっしゃいますし、御祭の際には共にお供えをすることもあります。
神社とお寺の違いはあれども、歴史と良き伝統を後世に伝え、地域を見守り、地域の皆様の幸せを願いながら歩んでいくということは同じではないでしょうか。
また、今回の御堂(会館)の完成及び遷座に伴い、日輪寺のご本尊である「地蔵菩薩立像(春日井市指定文化財)」がお披露目(ご開帳)されます。【詳細はリンク先 日輪寺様WEB案内を参照してください】
時間帯によっては混みあうことも予想されますが、日輪寺様の駐車場が満車の際には白山神社参拝者駐車場をご利用いただけても結構ですので、この機会に是非ともご参詣ください。
白山神社では七五三祈祷のお申し込みを受け付けております。
当日予約、予約なしの方でも可能な限り受け賜わりますが、日時によっては混みあう時間帯もございますので、予めご了承ください。
このところ一段と冷え込むようになり、急に秋らしさを感じる様になりましたが、風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。





















































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